[中古] 14フレットジョイントギターの原点、ペリー・ベクテル氏の名を冠したOM!

29040a919f55c3e6aa7009426d784cbb895d5d.jpgMartin [OM-28 Perry Bechtel]の中古品が入荷いたしました。
1993年に製造された個体です。
現代のアコースティックギターの大半は14フレット部分でボディとネックがジョイントされますが、かつてはクラシックギターのように12フレットでジョイントされることが常識でした。
1920年代にあるバンジョープレイヤー兼ギタリストがMartinにアイデアを持ちかけて製作されたOMモデルは、現在の業界標準である14フレットジョイントギターの原点と言えます。
本器は、そんな変革をもたらしたバンジョープレイヤー兼ギタリストであるペリー・ベクテル氏の名を冠したモデルです。

シトカスプルース単板をボディトップ材、インディアンローズウッド単板をサイドとバック材に採用したオール単板ギターで、トリプルオーと共通のボディサイズを採用。
ネックはマホガニーで、指板にはエボニーを採用しているほか、トリプルオーとは異なりドレッドノートと同じ25.4インチの弦長を採用。
ヘッドのトップ面にはブラジリアンローズウッドによる化粧板が用いられているほか、ペグのつまみ部分にはMartinの[M]の字を象ったエンボスが施されています。
ナット幅は約44.5mm程度で、ネックグリップはオールドスタイルのVシェイプです。
ボディ内部のブレーシングパターンはスキャロップの施されたXブレーシングです。
黒々としたエボニー材によるピラミッドブリッジとロングサドルというオールドスタイルを再現しており、ボディトップ面の外周にはヘリングボーンの装飾とアイボロイドのバインディング、バック面の外周には赤い木材による装飾とアイボロイドのバインディングが施されています。
ボディ内には特別なラベルが貼られており、そこにはC.F.Martin4世のサインとベクテル夫人によるサインが施されています。

本器の修理歴としては、ボディバックのバインディング剥がれの再接着修理と、ブレーシング剥がれのニカワによる再接着、またロングサドルの交換が行われています。
バック側のジョイント部付近の塗装にはバインディング剥がれの修正跡が見られます。
外傷としてはボディにいくつかの小さな打痕や擦り傷が見られますが、目立つ大きなものはございません。
付属のハードケースはMartin純正ですが、新品時に付属したものではないと思われるFRP樹脂タイプです。

ネックは現在真っ直ぐな状態で、トラスロッドにもまだ締め付ける余裕があり利き目もございます。
フレットは全体的に残り約7割程度で、部分的な凹みもなく光沢があります。
12フレット上の弦高は、6弦約2.5mm程度、1弦約1.5mm程度と弾きやすい高さを保っております。
特にビビリや音詰まりも感じられず、演奏におけるコンディションも良好です。

ドレッドノートと同じ弦長とスキャロップブレーシングが生み出す絶妙な張りと深みを帯びたサウンドが特徴で、小ぶりなボディからは想像以上の豊かな低域が得られます。
経年によるものか、乾いた響きも印象的で心地よい音色が魅力です。

上述のハードケースのほか、エンドピンやトラスロッドレンチ、また英語ですが本器の仕様について記された用紙が付属いたします。

現代では珍しい一本と言えます。

気になる方はこの機会をお見逃しなく。

販売価格 ¥ 418,000 (税込)

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