Martin [D-28]の中古品が入荷いたしました。
2011年製造の個体です。
同社を代表する歴史あるモデルであるD-28は、その時代に合わせたいくつかの仕様変更を経て現在も製造され続けています。
現行のD-28 StandardはかつてラインナップされていたStandardシリーズとVintageシリーズの仕様を融合させたようなデザインとなっていますが、2011年はまだ両シリーズ共に生産されており本器はそのうちのStandardシリーズに分類される一本です。
ボディトップはシトカスプルース、サイドとバックはインディアンローズウッドという組み合わせのオール単板ギターで、ネックはセレクトハードウッド(マホガニーも含むマメ科の木材の総称)、指板やブリッジはエボニーで構成されています。
外見上で現行品と大きく異なる点は、Groverの半月型ペグを搭載する点や黒色のピックガードを採用する点、また着色されないナチュラルカラーの塗装を採用する点が挙げられます。
演奏性や音色に関わるポイントとしては、現行モデルのナット幅が約44.5mmに対し本器は約43mm、ブレーシングパターンは現行がフォワードシフトのノンスキャロップXブレーシングに対し本器はノンフォワードのノンスキャロップXブレーシングです。
この個体はアクティブタイプのピエゾピックアップが取り付けられており、エンドピンジャックから出力する方式を採用しています。(手元のボリュームコントロールが存在しないピックアップです)
ボディトップの下部を中心にいくつかの細かな打傷や擦り傷が散見されますが、目立つ大きな外傷はなく中古品としてまだ良好な状態と言えます。
木部クラック歴などもございません。
ネックは現在真っ直ぐな状態で、トラスロッドにもまだ締め付ける余裕があり利き目もございます。
フレットは全体的に残り約7-8割程度の高さで、部分的な凹みもなく光沢があります。
12フレット上の弦高値は、6弦約2.5mm,1弦約1.7mm程度と標準的で弾きやすい高さです。
サドルにも十分な高さが残っており、今後の弦高調整も可能です。
特に気になるようなビビリや音詰まりも感じられず、演奏に関するコンディションも良好な個体です。
D-28が愛される理由の一つにはストロークもアルペジオも柔軟に対応できる点が挙げられます。
硬すぎず、かつ繊細すぎない適度なサウンドで程よくダークな音色は聴きやすく飽きない魅力を備えています。
もちろん現行のD-28もその伝統的なサウンドを受け継ぐモデルと言えますが、上述のナット幅やブレーシングパターンの違いによって少しキャラクターの違いを感じ取ることができます。
特にストロークをメインとする場合、約43mm幅のナットと弦間ピッチによるまとまりの良いサウンドが心地よく感じられるでしょう。
純正のハードケースが付属いたします。
旧仕様となる本器ですが、現行には無い魅力もありまだまだ現役として活躍できるギターと言えます。
気になる方はこの機会をお見逃しなく。
販売価格 ¥ 286,000 (税込) SOLD OUT!!