Tokaiブランドでも知られる東海楽器が1975年ごろから製造しているCat's Eyesブランド。
当時東海楽器が輸入代理店を務めたMartinブランドとの技術提携により優れた製造方法とサウンドを持つギターを多くラインナップしていたことでも知られ、現代でも当時の日本国産モデルには根強い人気があります。
本器は戦前のD-28モデルを基にデザインされたドレッドノートシェイプの一本です。
ボディトップにはエゾ松単板、サイドとバックにはローズウッドの単板を採用したオール単板モデル。
ネックはマホガニーで、指板やブリッジは着色されたローズウッドが使用されていると思われます。
ヘッドのトップ面にはフラワーポットインレイ、指板にはスノーフレイクインレイが採用され、ピックガードはベッコウ柄で塗装によって貼り付ける[塗り込み]方式を採用しています。
ヴィンテージマーティンのようなロングサドルを採用し、クルーソンタイプのペグを搭載するなど、細かな部分のディテールにもこだわりが感じられます。
ボディ内部のブレーシング構造には[スキャロップドXブレーシング]が採用されております。
オールドカシューフィニッシュと呼ばれる飴色の塗装も特徴で、長年の経過を思わせる色合いが魅力です。
ボディのバック面やサイド面はよく見ると若干の塗装白濁化が発生しています。
ボディバックの下部やトップ面などに細かな打痕が散見されますが、致命的な外傷や故障はなく、40年以上経過したギターとしては良好な状態といえる一本です。
ネックは現在まっすぐな状態を維持しており、トラスロッドにもまだ締め付ける余裕があり効き目もございます。
フレットは全体的に残り約6割程度で、部分的な凹みはなく光沢があります。
12フレット上の弦高は、6弦約2.5mm,1弦約2mm程度となっており、サドルにもまだ若干の余裕があるため弦高の調整も可能です。
特にビビリや音詰まりも感じられず、演奏におけるコンディションも良好な個体です。
経年も影響してか、弾き手の身体にもビリビリ伝わってくる低域の振動感や高域のカラッと乾いた響きがとても心地よく、新品のギターには無い響きがとても魅力的です。
音質的に、指弾きでもメロディが表現しやすく感じられます。
黒色のハードケースが付属いたします。
生産本数も多くは無いようで、中古としても珍しい一本と言えます。
鳴りの良い乾いたサウンドをお探しの方に是非おすすめしたいギターです。
気になる方はこの機会をお見逃しなく。
販売価格 ¥ 154,000 (税込) SOLD OUT!!