ネックはメイプルの部分にバーズアイの柄が見られますが、おそらく表面に化粧板として貼っているように思われヒール部分には[ST62-BN]との記載がありシリアルナンバーから1994年-1995年ごろに製造されたものと思われます。
スラブ貼りのローズウッド指板で、ナットが牛骨からカーボンに、フレットがステンレス製に交換されております。
また、ペグもオリジナルからGOTOHのロック式に交換されております。
ボディはピックアップキャビティ内に[62-80TX]の記載があるアッシュ材のものとなっており、Fender Japanとしては珍しいヴィンテージブロンドカラーを採用しております。
テキサススペシャルPUを3基搭載しており、ポットはCTS製に交換済みでコンデンサーもオレンジドロップへとグレードアップされています。
配線材も全体的にコットンワイヤーへとグレードアップされるなど電装系にもこだわりが感じられます。
ピックガードを外すとS-S-H配列が可能となるようブリッジ側のピックアップキャビティに加工が施されておりますが、仕上がりからきちんとした工房による丁寧な作業によるものと判断できます。
また、トレモロユニットはプレート/サドル/ブロック全てがスティール製となっており、こちらもグレードアップされたものと思われます。
全体的にグレードアップパーツが搭載された一本で、ST62モデルとしては珍しいアッシュボディや美しい柄のネックなど魅力を多分に含んだギターです。
ボディやネックには小キズや浅い打ち傷が散見されるほか、ネックジョイント付近のボディ側塗装に1点のクラックが発生しております。
目立って大きな外傷などはなく、中古楽器としてはまだまだ良好な個体と言えます。
ネックは現在真っ直ぐな状態を保っており、トラスロッドにもまだ締め付ける余裕があり効き目もございます。
フレットは交換後の減りも見られずまだまだ高い状態を保っております。
特に気になるようなビビリや音づまりも感じられず、演奏におけるコンディションも良好です。
適度に枯れた味わいを生み出しつつも心地よい歪み感の得られるテキサススペシャルPUと、硬質なアッシュボディとの相性も良く艶のある明瞭なクリーントーンからブルージィなドライブサウンドまで心地よいサウンドを楽しむことができます。
スティール製のブリッジも影響してか豊かなサスティーンも得られます。
他社製のソフトケースと、トレモロアームが付属いたします。
見栄えもよく見た目にも楽しめる一本。
豪華な仕様の個体となっておりますので、気になる方はこの機会をお見逃しなく。
税込販売価格 ¥110,000